20200320

「君は死に耐性が無さ過ぎて,いいね」

 

とさっき友達に言われた。

 

その通りだと思う。

 

僕はあの時19歳で

 

高速バスで地元から,そのころ住んでいた京都に戻ってきているときだった。

 

夜の七条通は真っ暗で

 

京都タワーが青く光っていた。

 

その時から僕は,死が悲しくて仕方ない。

 

『さよならを言うことは,少しの間死ぬことだ』

 

2年前,職場を去る友達を見送った時も

 

僕は悲しくて仕方なくて,たくさん泣いてしまった。

 

「なんで残るあなたが泣くの?」

 

そう人に聞かれたりした。

 

『旅立った人と,残された人。悲しまずにいられないのはどちらですか?』

 

その時ぼくはそう答えたかった。

 

明日僕は,もうワニがいないことを思ってDJをします。

 

死を悲しむ人たちで,あの純朴なワニを偲んで,何も言わず杯をかわしましょう。

 

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