20210712
ひっさしぶりに映画館来たわ。
なんか,先輩と飯食った後に美術館か映画館でも行くかってなって映画館に行った。
けど本当は食い過ぎて苦しかったから,家で横になりたかった。
クソ暑。マジで靴裏からコンクリートの暑さ感じられたわ。
「竜とそばかすの姫」観たわよ。
全然期待してなくて,他に観たい映画が無かったから話題作りで観たけど,思ってたよりはよかった。
(僕の言ってる「思ってたよりよかった」はその映画代金を握りしめて,「その金で買えるだけの洗濯のりとホウ砂を買って家をスライムまみれにするよりは良かった」ぐらいの意味なので,人によっては家をスライムまみれにする方が良いってヤツもいるかもしれない。例えば,でっかい犬とかはそっちの方が好きかも)
中村佳穂の歌が上手すぎてビビった。これは犬にはわかんねぇだろうな。
前半1時間は「マジで勘弁してくれ……」ってぐらいつまらなかったし,俺の後輩の「観てる映画がつまらなかったら,たとえ金払ってたとしても途中で退席して帰る」アイツなら,今頃家でスライム作ってるだろうなっていうぐらい前半の退屈感はヤバかった。
後半1時間はなんかテンション盛り上がってきて結構よかった。主人公が自分の姿さらして歌うシーンは「中村佳穂マジで歌うめぇ…」ってなってホントにびっくりした。演出とかもよかったんじゃないかな。わからん。覚えてない。
そう,この映画のマジの問題点は「覚えてない」部分が多すぎる。俺の集中力の問題じゃないのよ,マジで覚えてない。なぜなら話の流れに整合性がつかないのに,テンションでぶっ放してるから,演出とかで騙されてた部分が後々に素面に戻ると「はて?」ってなる。
例えば,あのラストシーンのあとに主人公とあの幼馴染が付き合うとして,また序盤であったような炎上みたいにならへん?
だって,物語始まる前と終わった後で主人公の中で変わったところって何かあったっけ……?
自分を残して亡くなった母親を許し,疎遠だった父と仲直りし,生き残った自分に自信を持てた……。
ってことかな。
これは大きな変化です。大事。超大事。
問題は外界の変化なんだよなぁ。
ネットの自分で現実の自分をさらすことが大事だったってこと? わからん。俺はネットで自分をさらす必要があるとは思えんが……。だって危ないから。
ネット関係なく本当の自分をさらす必要があるってこと? さてどうなんだろ…。
あと,主人公はなんでひとりで東京に行く? 高校生なのに,夜行バスでひとりで……。なんの荷物も持ってないのに……。周りの大人も誰かついてってやれよ。
大体夜行バスで行くんだったら,明日の朝イチで新幹線に乗って行っても変わらんだろ!!
オトンももっと心配しろよ!!せめて追いかけろって!!
あと,竜はあの後どうなったんだ? あの後でもっと殴られたりしてないといいが…。
そういう細かいところがさ…。テンションで全部吹っ飛ばされたけど,後になって思い出すと「アレ?ここっておかしくね?」が多くてよくわかんねえよ。
アレだよな,やたらとデケェ声で自分の論理並べまくるヤツと同じだな。その時は「まぁそういうのも一理あるか…」って思うんだけど,帰って風呂入って電気消して寝床入った後で
「いや,やっぱおかしくね…??」
ってなるんだよな。
けどまぁしゃあねえよ。
観てる間に気づいたけど,アニメ映画だからまず俺みたいなおっさんが観ることなんて想定されてないもんな。俺が高校生だったのって10年ぐらい前だぜ?
大学の頃に会った先輩が今年30歳って聞いてビックリしたわ。え?俺たちが出会ったあの日からもう10年の歳月が過ぎてるってことなんすか???
そんなおっさんが観たってしゃあねえべや。いくらあの映画が,ネット社会の安易なカリカチュアだったとしても,現状肯定の大衆演芸だとしても,別に俺ぐらいの年齢に向けて作られてねえんだから,俺がピーチク言う方がおかしいんだよ。
アンパンマンランドに来て「もっとリアリティがさぁ……」とかブツブツ言ってるおっさん,ヤバすぎるだろ。ほとんどそれと同じだからさ。
おっさんが子供向けにブツブツ言うのなんか,みすぼらしいしみっともねぇし,若いもんにとって迷惑だよ。や~めたやめた。
しゃあねえや,俺ぁもうおっさんだからよ,家帰ってマチで一番安い発泡酒飲みながら「トラック野郎 爆走一番星」観ますわ。
ほなまた。