20200324

DJやった次の日は寝てた。

 

溜まってた仕事とかしようかなと思ったけど、世界に比べて仕事なんてちっぽけに思えたのでやらなかった。

 

その時のぼくは、それでも仕事に比べて自分がどんだけちっぽけなのかまでは気がついてなかった。

 

世界>仕事>>>>>>>ぼく

 

夜は1人でピザを頼んだ。

 

1人で食べるピザは素晴らしい。

 

1ピース食べて『このピザ美味しい!』ってなっても大人数なら同じ味のピザをもう1ピースは中々食べれない。周りのことを考えられない中学生みたいな大人だって思われる。というか最近の中学生はすごくしっかりしているので今の発言は失礼だと思った。ごめんなさい、全国の中学生。あなたたちは生きてるだけで素晴らしい。それに運よく余ったとしてももうその時には冷たくなってしまってる。一応言っておくけど、中学生の話は終わって、ぼくは今ピザの話をしてます。

 

けど1人でピザを食べる時は違う。これおいしい!と思ったピザはすかさずもう1ピース食べられる。

 

考えてもみてください。あの美しい円を描くピザが全部あなたのものなんです。

 

こんな幸せあります?

 

ドラクエの最後でラスボスが勇者に『世界の半分をやろう』と言った時に、僕はラスボスの寛容さに心底震えた。僕は自分の敵のためにピザを半分くれてやることができるだろうか。同じ円を描くという意味で世界もピザも一緒だ。

 

あの丸々としたピザを僕は1人で全部食べた。余すとこなく腹におさめて、食後にコーラまで飲んだ。

 

見るとピザを包んでいたボール紙の包装に、ピザの油が染みて世界地図を作ってた。

 

それを見て僕は、あのとき世界を分け与えようとしたラスボスの気持ちがちょっと分かった。